ブラジルはナッツのような甘さと厚みが安心感を与えるコーヒーが魅力です。産地はミナスジェライスなどの内陸高地が中心で、標高は900〜1,300m程度、乾季がはっきりした温暖な気候が収穫と乾燥を安定させます。品種はブルボンやムンドノーボ、カツアイが代表的で、収量と風味のバランスを重視した栽培が多いです。精製はナチュラルやパルプドナチュラルが多く、甘みとボディを引き出します。風味はナッツ、チョコ、カカオの香り、酸味は控えめ、甘味はしっかり、ボディは中〜重めで口当たりが丸い。抽出はフレンチプレスやエスプレッソが好相性で、ミルクとの相性も良いです。まとめとして、酸味が苦手な人や初めての産地選びにおすすめです。焙煎は中煎りだと香りと酸味の輪郭が分かりやすく、中深煎りでは甘さとコクが強調されます。ミルクを合わせる場合は、深めの焙煎やボディのあるロットを選ぶとまとまりやすいです。抽出温度は高温すぎない92〜94度を目安にすると、酸味と甘さのバランスが取りやすいです。粉量は標準的な比率で安定しやすいので、まずは好みの濃さで微調整すると良いです。収穫は手摘みが多く、完熟チェリーの選別が味を左右します。保管は高温多湿を避け、開封後は早めに使い切ると香りが保たれます。挽き目は中挽きから始め、抽出時間で濃度を調整すると安定しやすいです。飲み比べるなら同じ焙煎度で比較すると地域差が分かりやすいです。同じ産地でも年やロットで差があるため、ロースターの説明と合わせて選ぶと失敗が少ないです。
ブラジルのコーヒー
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パッセイオ ナチュラル
ブラジル南ミナス・モンテベロ、標高1100-1200m、火山性ミネラル豊富土壌。生産者アドルフォ・エンリケ・フェレイラ氏、1984年から農園従事。1997年国連グルメコーヒープロジェクト10農園選出。COE常連のスペシャルティコーヒー先駆者。自然保護区に囲まれ水源地域に植樹実施。カトゥアイ・イエローブルボン栽培、ナチュラル・パルプドナチュラル精製。
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トラピア パルプト
元IT・保険業界の夫婦が2005年引退を機に開始。当初200袋規模から70ha・19万本まで拡大。市長所有地を購入し20年掛けて開墾。高性能機械式ドライヤー併用で理想的乾燥プロセス実現、品質向上に注力。パルプトナチュラル精製でクリーンな味わい創出、熟度選別容易で品質安定化。
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カルモデミナス
ミナス州南東部標高900-1500m高原地帯。19世紀初頭サンパウロ州から拡大、20世紀に高品質生産地として世界的認知。1999年COE開始と共に上位入賞続出、2012年ナチュラル部門5年連続優勝。カルモコーヒーズ12農園生産者団体、COCARIVE農協で輸出玉仕上げ。昼夜寒暖差によりゆっくり成熟し複雑風味形成。アマレロブルボンのナチュラルプロセス。
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モンテアレグレ
1917年創業、ヴィエイラ家4代保護。当初サトウキビ栽培・砂糖生産・アルコール製造業、1990年頃コーヒー生産開始。ミナス・ジェライス州アルフェナス、標高900-1200mの高地、昼夜温度差で緩慢成熟。広大農園の20%は自然保護区に指定、2200haでコーヒー栽培。BSCA設立から参加、厳格品質基準認証。ブラジル最大級農園で徹底品質管理による安定品質を実現。
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ショコラ
ミナス・ジェライス州サント・アントニオ・ド・アンパロ、サンコーヒー生産者協会(20農園・最大120年4世代の歴史)。標高1000-1100m小丘陵地帯、水資源豊富。統一品質管理・選別プロセスで安定品質確保。ムンド・ノーヴォ・カトゥアイ・カトゥカイ品種栽培。完熟赤チェリーのみ選別しナチュラル・パルプドナチュラル精製。ミナス州はブラジル生産量53%占有。
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ブルボンスペシャルティー パルプドナチュラル
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国で150年以上世界第1位の生産・輸出量を誇り、世界生産量の約30%を占めます。パルプドナチュラル精製は1960年代にブラジルの大学が考案し、1989年〜1991年頃にビニャレンセ社が「フルボディのコーヒーを作る安全な方法」として開発しました。収穫したコーヒーチェリーの果肉をパルパーで取り除いた後、果実の一部を残して乾燥させる精製法で、果実の甘味や風味がコーヒーに残り豊かな味わいが生まれます。ブルボン種は収穫量が極めて少なく稀少な存在で、その中でもアマレロ(黄色い完熟豆)は特に希少です。パッセイオ農園は3世代にわたりスペシャルティコーヒーの先駆者として標高1100-1200mの火山性ミネラルを含んだ肥沃な土壌でコーヒー生産を行なっています。