ジャマイカは上品で滑らかな味わいが特徴のコーヒーで知られます。主な産地はブルーマウンテン山脈で、標高は1,000〜1,800m、霧が多く冷涼な気候がゆっくりとした成熟を促します。品種はティピカ系が中心で、伝統的な栽培が続いています。精製はウォッシュトが主流で、クリーンで雑味の少ないカップが得られます。風味はミルクチョコやナッツの香り、酸味は穏やかで柔らかく、甘味は上品、ボディは中程度で滑らかな口当たりです。抽出はペーパードリップやサイフォンが相性良く、繊細な香味を生かせます。まとめとして、強い酸味が苦手な人や上品な味を好む人におすすめです。焙煎は中煎りだと香りと酸味の輪郭が分かりやすく、中深煎りでは甘さとコクが強調されます。ミルクを合わせる場合は、深めの焙煎やボディのあるロットを選ぶとまとまりやすいです。抽出温度は高温すぎない92〜94度を目安にすると、酸味と甘さのバランスが取りやすいです。粉量は標準的な比率で安定しやすいので、まずは好みの濃さで微調整すると良いです。収穫は手摘みが多く、完熟チェリーの選別が味を左右します。保管は高温多湿を避け、開封後は早めに使い切ると香りが保たれます。挽き目は中挽きから始め、抽出時間で濃度を調整すると安定しやすいです。飲み比べるなら同じ焙煎度で比較すると地域差が分かりやすいです。同じ産地でも年やロットで差があるため、ロースターの説明と合わせて選ぶと失敗が少ないです。
ジャマイカのコーヒー
- ジャマイカ
プライム・ウオッシュド
ジャマイカのコーヒー栽培は1728年にニコラス・ローズ卿によってキングストン北キャッスルトン近郊に導入されたのが始まりです。1930年代まで生産量減少・品質低下が続きましたが、1948年にコーヒー産業公社設立によりコーヒー産業が復興しました。プライム・ウォッシュドは標高300-1000mで栽培されるグレードで、ブルーマウンテン地区/ハイマウンテン地区以外の地域で生産されています。ジャマイカのコーヒーはすべて1845年に発明されたウォッシュド精製法で処理され、コーヒーチェリーを水槽に浸し熟した実と未熟な実を選別します。弱酸性土壌、豊富な雨量、ブルーマウンテンの霧が頻繁に発生する環境で、1日の寒暖差は平均8℃以上になります。急斜面のため機械使用ができず全て手作業で行われ、主にティピカ種(作付70%)が栽培されています。厳格なグレード分けがされており、プライム・ウォッシュドはブルーマウンテンやハイマウンテンに次ぐグレードです。
- ジャマイカ
ブルーマウンテンNo.1
1728年にニコラス・ロウズ総督がフランス領マルチニーク島からコーヒー苗木を持ち込んだのが始まりです1830年まで順調に生産量を伸ばしましたが、設備の貧弱さや土地の疲弊により一時衰退しました。現在の高品質コーヒーへの転換は1948年のジャマイカ法第64章によるコーヒーインダストリーボード設立からで、国家協力の下で品質向上と持続可能な生産が実現されています。標高800-1200mの指定地区で昼30度・夜15度という大きな気温差が豆を硬く引き締め、カリブ海からの湿った空気による「ブルーマウンテンミスト」が強い日差しから豆を守る理想的な環境です。全生産量の8割以上が日本向けに輸出され、最高等級No.1は全体のわずか3割という希少性を誇ります。