エルサルバドル

パカマラ

コーヒーについてエルサルバドルのパカマラ種は1958年にエルサルバドル国立コーヒー研究所(ISIC)が25年間の研究を経て開発した人工交配品種で、パーカス(ブルボン種の突然変異)とマラゴジッペ(ティピカ種の突然変異)を交配させて生まれました。1980年代後期に生産者にリリースされ、名前はパーカスの「パカ」とマラゴジッペの「マラ」を組み合わせて名付けられました。西部サンタアナ火山山麓のアパネカ地域(標高1400-1600m)やチャラテナンゴ地域で栽培され、火山性土壌と理想的な気候がコーヒー栽培に適した条件を提供しています。パカマラ種の最大の特徴はマラゴジッペの遺伝子を受け継いだ巨大なコーヒー豆のサイズで、普通の豆の2倍になります。病害虫に弱く生産性が低いため広範囲での栽培は困難で、全生産量の1%未満と極めて希少な品種です。カップオブエクセレンスなどの品評会で高い評価を得ており、エルサルバドルが世界に誇る独自のスペシャルティコーヒー品種として位置づけられています。

淹れたメモ

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